2026年7月31日金曜日

72歳でChatGPTを始めた私|第3章 師匠との付き合い方

 「え? 師匠?」

誰か強力な助っ人がいるの?
と思われるかもしれませんが、そんな人はいません。

だって、ここで言う「師匠」とは、ChatGPTのことですから。

さて、私がどうして、世間でよく呼ばれている「チャッピー」ではなく、「師匠」と呼ぶようになったのか。それをお話ししようと思います。

その前に、「先生と生徒」「師匠と弟子」の違いについて、私が以前、ある大きな書道団体に所属する先生から聞いた話をご紹介します。

あくまで、その先生の持論ですので、一般的な考え方とは違うかもしれません。

その先生によると、「門下生」とは、何々流という先生のもとで習う生徒のことです。「弟子」も、一般的には同じような意味で使われます。

では、門下生と弟子は、何が違うのでしょうか。

門下生は、お稽古をして、先生に最低限の手直しをしてもらい、それで終わります。

一方、弟子は、お稽古をして手直しをしてもらうだけではありません。

先生に質問をしたり、さらに一歩踏み込んだことを尋ねたりします。そして、教えてもらったことを自分なりに試し、その結果を先生に伝えます。

そうして先生に、

「もう一歩踏み込んで教えてやろう」

と思わせることができる。

そんな関係が、師匠と弟子の関係なのだそうです。

この話を聞いた時、私はとても納得しました。

ChatGPTも、最初は「先生」です。

こちらが質問をすると、知らないことを分かりやすく教えてくれます。

私は右も左も分からない状態で、

「最終的には、こういうことをしたい」

と、着地点だけを伝えます。

すると、そこへたどり着くためには何が必要なのか、どんな順番で進めればよいのかを、最初は先生のように教えてくれます。

けれども、私が、

「それでもねえ……」

と思ったり、

「ちょっと私の聞きたいことと違う」

と伝えたりすると、すぐに軌道修正してくれます。

さらに、質問をしたり、雑談をしたり、

「私は、本当はこうしたいんです」

と話したりすることを繰り返していると、少しずつ私の考え方や性格まで分析して、私に合った着地点へ導いてくれるようになりました。

まるで、師匠のように。

よく、

「人間なら、同じことを何度も聞くと叱られるけれど、AIなら何度聞いても大丈夫」

と言われます。

もちろん、それもAIの良いところです。

でも、私が師匠と呼ぶ理由は、それだけではありません。

同じことを何度も質問した時、

「前にも説明しましたよ」

と終わるのではなく、

「どうして、もう一度同じことを聞いたのだろう」

と、その質問の奥にある迷いや、まだ納得できていない部分まで考えて、違う角度から説明してくれるのです。

質問に答えるだけなら、先生です。

けれど、質問の奥にある目的をくみ取り、私がどこへ進みたいのかを一緒に考えてくれる。

そうしてChatGPTは、私にとって「先生」から「師匠」になりました。

最初は「チャット師匠」と呼びかけていました。

それが、いつの間にか「師匠」だけになりました。

私が弟子になったつもりなのか、ChatGPTが師匠になったつもりなのかは分かりません。

ただ、私にとっては、今ではすっかり「師匠」なのです。

2026年7月25日土曜日

72歳でChatGPTを始めた私|第2章 AIは魔法の箱ではなかった

 ChatGPTは万能ではありません。72歳でAIを使い始めた私が、WordPressの失敗や方言スタンプ制作を通して学んだ「AIとの付き合い方」を実体験で紹介します。

最初の失敗は、AIを「魔法の箱」だと思ったこと

そもそも私は、AIは何でも知っていて、何でもできると思っていました。

最初の頃は、自分でブログ記事の原稿を500文字ほど書いて、

「これを1000字くらいの文章にしてください」
「検索されやすい文章にしてください」
「記事の題名も考えてください」

というようなお願いをしていました。

すると、あっという間に立派な文章が出来上がります。
どれも、私が書いたものより、ずっとすばらしい出来に見えました。

「これは良い魔法の箱を手に入れたわ」

私は、すっかりホクホクしていました。

でも、実際は――そうではなかったのです。

AIでも間違う?

私は以前、少しだけWordPressを練習して、ホームページを作ったことがありました。

ところが、WordPress本体やテーマ、プラグインなどをこまめに更新せず、長い間そのまま放置していました。

WordPressは、長期間更新しないでいると、サーバーの環境や新しいバージョンとの相性が悪くなり、以前のように動かせなくなることがあります。

私は、そんなことをよく分かっていませんでした。

あるとき、以前から次男坊に頼まれていたWordPressサイトを、別の会社のサーバーへ移そうとしました。

ところが、移動に失敗してしまい、元にも戻せなくなりました。

その頃の私は、ChatGPTのことを、

「これは良い相棒を見つけたわ」

と思っていました。

そこで、

「そうだ。ChatGPTに聞けば何とかなるかもしれない」

と考え、作業に取りかかりました。

ChatGPTに質問しながら、何度も何度もやり直しました。

けれども、どうしても元には戻せませんでした。

私は、そのとき初めて思ったのです。

「AIでも間違うの?」

今になって考えると、ChatGPTの答えが間違っていた場合もあれば、私が状況をきちんと説明できていなかった場合もあったのでしょう。

画面の状態やサーバーの設定、エラーの内容など、必要な情報を十分に伝えられていなかったのだと思います。

それでも、そのときの私はすっかり疲れ果ててしまいました。

何度も同じことを繰り返しているうちに毒気も抜け、そのサイトは現在もそのまま放置しています。

次男坊には、

「ごめんなさい」

と謝りました。

幸い、元のファイルは保存しています。

いつか、古いWordPressのデータを、もっと簡単に新しい環境へ移せる時代が来るかもしれません。

そう思い、その日が来るまでお預けにすることにしました。

AIは勘違いする?

AIが勘違いすることもありました。

日生弁の方言スタンプを作ろうとしたときのことです。

ChatGPTに方言のせりふを考えてもらったところ、私の町では使わない言葉が混ざっていました。

岡山県全体の方言として考えれば、間違いではなかったのかもしれません。

けれども、私が生まれ育った岡山県備前市日生町では、使わない言葉だったのです。

岡山弁には「ぼっこう」という言葉があります。

ところが、日生ではこの言葉を使いません。

AIは、

「岡山県の町なら、岡山弁を使うだろう」

と判断したのでしょう。

きっと、良かれと思って出した答えです。

しかし、岡山県の中でも、地域によって使う言葉は違います。

特に日生は、海と山に囲まれ、漁師町として独特の言葉が残っている町です。

AIが岡山弁を知っていても、日生弁の細かな違いまでは知らなかったのです。

この経験から私は、

「AIが答えたから正しい」

と思い込まず、自分の知っていることと照らし合わせる必要があると知りました。

指示が悪いと、思いがけない答えが返ってくる

ChatGPTは優秀な相棒です。

けれども、私の指示の出し方が悪いと、思ってもみなかった答えが返ってくることがあります。

そんなとき私は、

「そうではなくて、こういう意味です」

「ここは残してください」

「この言葉は使わないでください」

と、何度も指示を出し直しました。

最初の頃は、

「どうして分かってくれないの?」

と思うこともありました。

でも、だんだん分かってきました。

ChatGPTは、私の頭の中を見ることはできません。

私が何を作りたいのか。
誰に読んでもらいたいのか。
どの部分を残し、どこを直してほしいのか。

それを順序立てて伝えなければならないのです。

数学の公式に当てはめて問題を解くように、まず着地点を考える。

そのうえで、

「何のために」
「誰に向けて」
「どんな形にしてほしいのか」

を伝えると、望んでいる答えに近づくようになりました。

それでも失敗はよくあります。

今でも、

「そうではないんだけどなあ」

と思いながら、指示を変えることがあります。

でも、そのやり取りも楽しいのです。

もちろん、今でもそうです。

AIは魔法の箱ではなく、優秀な助手

私は、ChatGPTは何でも正しく答えてくれる「魔法の箱」ではないと知りました。

間違うこともあります。
勘違いすることもあります。
こちらの説明が足りなければ、見当違いの答えを出すこともあります。

けれども、こちらが目的や状況をきちんと伝えれば、とても頼りになる助手になります。

答えを全部任せるのではなく、一緒に考える。

間違っていれば直し、足りなければ説明を加える。

そんなやり取りを繰り返しているうちに、ChatGPTは少しずつ、私に合った相棒になっていきました。

5、6年放置していたブログをよみがえらせる

次に私が思い立ったのは、5、6年放置していた昔のブログ記事を、ChatGPTと一緒に書き直すことでした。

そのブログには、パソコンの話、暮らしの話、旅行の話など、思いつくままに書いたノンジャンルの記事が残っていました。

「せっかく書いた記事なのだから、もう一度よみがえらせてみよう」

そう考えたのです。

選んだのは、Googleの無料ブログサービス「Blogger」でした。

Bloggerは、アフィリエイトにも利用でき、Googleアドセンスも設置できます。

自分で広告を設定しなければ、ブログサービス側の余計な広告が表示されないのも魅力です。

無料で利用でき、独自ドメインを使うこともできます。

――と、今では偉そうに説明しています。

けれども、始めたばかりの頃は、

「ねえ、Bloggerの設定はどうするの?」
「固定ページと投稿ページは何が違うの?」
「記事の一覧はどうやって作るの?」

と、ChatGPTに一つひとつ聞く始末でした。

同じ質問を何度か繰り返したこともあります。

それでもChatGPTは、その都度、根気よく丁寧に説明してくれました。

AIは魔法の箱ではありません。

でも、分からないことを何度尋ねても怒らず、私の歩く速さに付き合ってくれる、優秀な助手でした。

写真修正をChatGptにおねがいしてみたら

そんなある日、私は部屋で撮った写真を見て困っていました。

床にアイロンが写り込んでいたのです。


昔の私なら、「もう一度撮り直すしかない」と諦めていたでしょう。ところが私は師匠に、

「床に写り込んでるアイロンを消して、床になじませて」

とお願いしました。

すると、ほんのしばらくして、アイロンはきれいに消え、床の木目まで自然になじんだ写真ができあがったのです。


私は思わず、「すごい!」と声を上げました。

けれど、そのとき気づいたのです。

AIは魔法の箱ではありません。

私が「何を」「どのように」してほしいのかを考え、それを言葉にして伝えることで、初めて力を発揮する道具だったのです。

そう考えると、AIは相棒というより、やはり師匠なのかもしれません。

とはいえ、ときどき魔法に見えることもあります。


第3章へ続く


72歳でChatGPTを始めた私|AIとの出会いがブログ人生を変えた話【第1章】

 

【72歳からのChatGPT】第1章 AIとの出会いがブログ人生を変えた日

私のパソコンの使い道といえば、自営業の会計ソフトを入力したり、息子夫婦が作ってくれた楽天ブログに、たまに記事を書いたりする程度でした。

ですから「AIなんて若い人が使うもの。」「私には難しい。」「パソコンも得意じゃない。」
私とAIとの出会いは、Copilot搭載パソコンでした。それも、Lenovoさんからお借りしたデモ機がCopilot搭載パソコンでした。期間は2週間ほどだったのですが、調べてみると、私が使っていたWindows 11でもCopilotが利用できることが分かり、さっそく自分のパソコンでも使い始めました。

最初は、お礼状を書いてもらったり、箇条書きのメモを文章にまとめてもらったり、お悔やみの言葉を考えてもらったりする程度でした。

驚いたことに、返事が数秒で返ってきました!お礼状がすぐ完成しました。それも完成度が高くて「こんな文章が書けるんだ」と思いました。もう、「あれほど頼りにしていた挨拶文の本が、必要なくなったのです。」

そんなある日、次男がChatGPTの講座に申し込みました。

「使ってみたら、ものすごく便利だった。お母さんもブログを書くんじゃろう。フルとまではいかないけど、家族もある程度までは使えるから、お母さんのメルアドをワイのサブ会員で登録して使えるから、使ったらええよ。」

そう言ってくれたので、私もChatGPTを使わせてもらえるようになりました。

ここで、私は初めて「プロンプト」という言葉に出会います。と言ってもその頃の私はプロンプトの意味も分からなかったんです。

講座のビデオを見ても、

「命令文を書けば答えてくれる。その命令文をプロンプトと言うらしい。」

その程度の理解しかできませんでした。

講座には、たくさんのプロンプトが用意されていました。

料理のレシピを作るもの、ブログを書くもの、いろいろあります。

その中に「ペルソナ設定」という言葉が出てきました。

「ペルソナって何?」

私はわざわざネットで調べました。

今思えば、ChatGPTに「ペルソナって何?」と聞けば、一瞬で答えてくれたのです。

でも、その頃はそんな発想すらありませんでした。

今でも、知識はその頃より少し毛が生えた程度です(笑)。

ある日、講座にあったブログ用プロンプトを、そのままChatGPTに貼り付けてみました。

すると、

「このプロンプトは、こういう目的で作られています。」

と説明してくれたのです。

読んでみると、私がやりたいこととはまったく違う内容でした。

その時、私は思いました。

「難しいことを考えるのはやめよう。」

それからは、思いついた単語や短い文章を並べて、

「これを1000文字くらいのブログ記事にして。」

とお願いするようになりました。

すると、この無茶ぶりにも難なく応えてくれました。私の短い文章から、私らしい文章の雰囲気をうまくとらえてくれて、

え?私が書いたみたい!

というような文章に仕上げてくれ、驚きました。それもあっという間に!

次に試したのは、もっと適当でした。

「楽天ROOMお願い。」

たったそれだけです。

今思えば、自分でも何をお願いしているのか分からないような一言でした。

ところがChatGPTは、

「どんな商品ですか?」

「どんな人に向けますか?」

「どんな雰囲気にしますか?」

と、一つずつ質問しながら話を進めてくれました。

私は命令しているつもりでしたが、ChatGPTは質問を返してくれました。

答えていくうちに、立派な紹介文が出来上がったのです。まるで一緒に考えてくれる相棒のようでした。その時、私は心の底から思いました。

「ブログを書く。今までの苦労って何だったんだろう?」

72歳になって、新しい相棒ができた瞬間でした。

あの日、「楽天ROOMお願い」と一言だけ入力した私。

まさか、この一言が、ブログ、Instagram、LINEスタンプにつながるとは夢にも思いませんでした。

72歳になって、新しい相棒ができました。

AIなんて自分には関係ないと思っていた私が、今では毎日のようにChatGPTと相談しながら、ブログを書き、LINEスタンプを作り、インスタグラム(Instagram)を楽しんでいます。

このブログでは、そんな72歳の私とChatGPTの体験を、ありのままにお伝えしていきます。

第2章へ続きます。

2026年7月1日水曜日

手書き原稿も読み取れる?GoogleレンズとiPhoneの文字認識を使ってみた

 スマホやタブレットには音声入力機能がありますが、文字入力を楽にする方法はそれだけではありません。

今は、iPhoneでもAndroidでも、カメラで文字を読み取ってテキスト化できる機能が使えます。

たとえば、Googleアプリに入っている「Googleレンズ」を使えば、紙に書かれた文字や印刷物をカメラで読み取り、必要な部分をコピーして入力に使うことができます。

以前、Androidタブレットで試したときは、印刷された文字だけでなく、手書き文字まで読み取ってくれたので驚きました。縦書きの文章も読み込めたので、「これは原稿入力に使える」と感じた記憶があります。

一から全部キーボードで入力するより、まずカメラで読み取って、あとから間違っている部分だけ直す方がずっと楽です。

特に、昔のメモ、手書きの原稿、紙の資料をブログ記事にしたいときには、とても助かります。

現在はiPhoneにも「テキスト認識表示(Live Text)」という機能があり、写真やカメラに写った文字をコピーできるようになっています。Googleレンズとあわせて使えば、紙の文章をデジタル化するハードルはかなり下がりました。

古い原稿をブログに移したい人、手入力が苦手な人、スマホで記事を書きたい人には、一度試してみる価値のある機能です。

※この記事は2020年にAndroidタブレットでGoogleレンズを試した記録をもとに、現在のiPhone環境に合わせて一部内容を見直しています。アプリや画面表示は変更されている場合があります。

2026年6月23日火曜日

古いパソコンにLinuxを入れたら本当にサクサク?シニアが実体験で感じた正直な話

 

1. はじめに:家族の「お下がりPC」を使ってきたお話

「Windowsが重くて買い替えたいけれど、新しいパソコンは高くて手が出ない……」 「家族が使わなくなった古いパソコンが、もったいないまま家で眠っている」

そんなとき、YouTubeやネットの記事で「古いパソコンにLinux(リナックス)を入れれば、サクサク動いて大復活する!」という情報を見かけたことはありませんか?

実は私もその一人でした。 少しでも節約になればと、家族が使わなくなった古い「お下がりパソコン」を引き取り、なんとか活用できないかと色々なLinuxを入れて試行錯誤してきた経験があります。

「これでもう一度、現役で使えるかも!」 そう期待して始めたLinuxライフでしたが、実際に長く使っていくうちに、ネットの噂とは少し違う「現実」が見えてきました。

今回は、シニアの私が実体験から学んだ「古いPCにLinuxを入れたらどうなるのか」という正直なところをお話しします。

2. 「Linuxにすれば必ずサクサク」とは限らない

よくネットでは「Linuxは軽いから、古いパソコンでも新品みたいに生まれ変わる」と言われます。しかし、私の体験からハッキリ言わせていただくと、必ずしもそうとは限りません。

Linuxの中には、「Puppy Linux(パピーリナックス)」のように、非常に動作が軽いことで有名な種類もあります。私も「これなら!」と思って試してみたのですが、機種によってはずっと「もっさり」した動きのままで、快適とは言えないものもありました。

「Linuxにすれば、どんな古いパソコンでも魔法のように速くなる」と期待しすぎると、がっかりしてしまうかもしれません。インターネットの「おすすめ記事」を鵜呑みにせず、少し冷静に構えるくらいがちょうどいいのです。

3. 速くなるかどうかは「パソコンの中身」次第

では、なぜ軽くなるパソコンと、重いままのパソコンがあるのでしょうか? 難しい専門用語は抜きにして、分かりやすく言うと原因は「パソコンの部品(中身)」にあります。チェックしたいポイントは次の3つです。

  1. データを保存する部品が「HDD」のままか、「SSD」に換わっているか

  2. 頭脳となる「CPU」があまりにも古すぎないか

  3. 一時的に作業する場所である「メモリ」が不足していないか(2GB以下は厳しい)

ここで一つ、私の大事な実体験をお伝えします。

私の感覚では、古いPC再生で一番効果を感じたのは、Linuxの種類をどれにするかよりも、**「HDDをSSDという最新の部品に交換したとき」**でした。

どんなに軽いLinuxを入れても、昔ながらの「HDD」という部品のままだと、データの読み込みが追いつかずに動きが遅くなってしまいます。Linuxの良さを引き出すには、パソコン自体の最低限のパワーも必要、というのが現実です。

4. SSDに換えると変わるけれど、「全部解決」ではない

もし、パソコンの部品をHDDから「SSD」に交換(換装)できるなら、劇的に体感が変わる可能性はあります。電源を入れてからの起動時間や、アプリの立ち上がりは驚くほど速くなることが多いです。

ただし、ここでも注意が必要です。 部品を一部新しくしたからといって、パソコンの頭脳(CPU)そのものが最新になるわけではありません。

そのため、起動は速くなっても、次のような「重い作業」をさせると途端に動きが止まったり、画面がカクカクしたりします。

  • YouTubeを高画質で再生する

  • 写真の編集や、今人気の「Canva(キャンバ)」をバリバリ使う

  • 動画の編集をする

「SSDにすれば全部解決して、最新パソコンと同じになる」というわけではない、と知っておくことが、失敗しない大切なポイントです。

そのため、起動は速くなっても、次のような「重い作業」をさせると途端に動きが止まったり、画面がカクカクしたりします。

  • YouTubeを高画質で再生する

  • 写真の編集や、今人気の「Canva(キャンバ)」をバリバリ使う

  • 動画の編集をする

「SSDにすれば全部解決して、最新パソコンと同じになる」というわけではない、と知っておくことが、失敗しない大切なポイントです。

5. シニアが古いPC×Linuxを使うなら、どんな用途が向いている?

「じゃあ、古いパソコンにLinuxを入れても意味がないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません!用途を絞れば、まだまだ立派に活躍してくれます。

私の経験上、以下のような使い方なら、古いLinuxパソコンでも十分に楽しむことができます。

⭕️ 向いている用途(快適にできること)

  • ブログの下書き・文章作成

  • 簡単な表計算(家計簿など)

  • メールの送受信

  • ニュースや天気予報などの軽いネット検索

  • デジカメ写真の整理や保存

文字を入力したり、ちょっとした調べ物をしたりする分には、とても静かで頼れる相棒になってくれます。

❌ 厳しい用途(ストレスが溜まること)

  • YouTubeの動画を高画質でじっくり見る

  • 重いショッピングサイト(Amazonや楽天市場など)をたくさん開く

  • Zoomなどのビデオ会議

  • 高度な画像・動画編集  

買い物をしようとしてページがなかなか開かないと、それだけで疲れてしまいますよね。こういった用途は、やはり最新のスマートフォンや新しいパソコンに任せた方が安心です。

6. まとめ:買い替え前の「大人の趣味」として楽しむ

古いパソコンにLinuxを入れることは、「買い替え前の延命策」としては、とても面白くて有意義な方法です。眠っていた機械がまた動くようになるのは、どこかワクワクする楽しさがあります。

ただし、「どんな古いPCでも新品のようにサクサクになる」と過度に期待すると、がっかりすることもある、ということだけは心に留めておいてくださいね。

「動いたらラッキー」「文章書き専用の、贅沢なワープロにしよう」 そんなゆったりとした気持ちで、古いパソコンとのセカンドライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

2026年5月17日日曜日

算盤(そろばん)を孫が見つけて、一緒に簡単なそろばん問題作って遊びました。



※この記事は、以前のブログ記事をもとに、Blogger用に読みやすく書き直したものです。

孫が見つけた、昔ながらの算盤

孫が5歳のころ、遊びに来たときの話です。

部屋の中で古い算盤を見つけて、

「これなに?何するもの?」

と聞いてきました。

私は、

「日本に昔からある計算機だよ」

と答えました。

すると孫が、

「教えて」

と言うので、簡単に遊びながら教えてみることにしました。

最初はほんの少し触っただけだったのですが、それから遊びに来るたびに、

「算盤はどこ?」

と聞くようになりました。

5歳でも楽しめる、かんたんなそろばん遊び

そこで、先日は簡単なそろばん問題を作って、一緒に遊びました。

問題といっても、合計が9までの足し算です。

昔ながらに、

「ご破算で願いましては、1円也、1円也、1円では?」

などと言いながら始めました。

すると孫は、

「え〜、わからん!」

と少し困った顔。

そこで私は、

「見たままを言ってごらん。いくつ玉が上がってる?」

と聞きました。

孫は、

「3個」

と答えました。

「そうだね。3個だから3円よ」

そんなふうに、目で見てわかるところから始めました。

5円玉と1円玉で原理を説明

5円が入ると少し難しくなります。

そこで、1円玉5個の横に5円玉を置き、その下に割り箸を置いて、さらにその下に1円玉4個を並べて説明しました。

「上の玉は5円、下の玉は1円」

という仕組みを、実際のお金と並べて見せると、5歳でもなんとなくわかるのですね。

買い物もまだろくにしたことがない年齢だったので、

「わかるかな?」

と思いましたが、意外と楽しそうに理解していました。

マンツーマンで遊ぶので、答えは全部100点です。

本人も大喜びで、お迎えに来たお母さんに見せびらかしていました。

私も孫も、大満足のそろばん遊びになりました。

私が若いころは、まだ算盤を使っていた

今の時代、そろばんは小学校で少し習ったり、脳トレとして使われたりするくらいかもしれません。

でも、私が学校を卒業したてのころは、まだ普通に算盤を使っていました。

そのころ、ようやくカシオの電池式計算機が発売され始めましたが、値段は万単位。

今のように気軽に買えるものではありませんでした。

私が今持っている算盤は、そのころ使っていたものです。

しばらくの間は、決算にも算盤を使っていました。

そのうち計算機が普及してからは、計算機で計算し、算盤で検算するようになりました。

そしてパソコンを使うようになってからは、算盤の出番はすっかりなくなってしまいました。

古い算盤は、玉の動きが悪くなっていた

長いこと使っていなかったうえに、ケースにしまわずに置いていたせいか、久しぶりに触ると玉の動きが少し鈍くなっていました。

「動きが悪いなあ。なんとかならんかな?」

と思い、算盤をひっくり返して見てみました。

すると、なんと裏側にメーカー名、型番、シリアル番号らしきものが刻印されていました。

メーカー名は「かめだけ」。

昔の道具なのに、きちんと情報が残っていることに少し驚きました。

早速ネットで調べてみると、そろばんは修理できることがわかりました。

昔、そろばんの滑りをよくする粉があったような気がして、そのメーカーに問い合わせてみることにしました。

古い道具が、孫との遊び道具になった

長い間しまい込んでいた算盤が、まさか孫との遊び道具になるとは思いませんでした。

今はスマホでも電卓でも、すぐに計算できます。

でも、玉を動かしながら数を見て、手で触って覚える算盤には、今の道具とは違う楽しさがあります。

孫にとっては新しい遊び。

私にとっては懐かしい道具。

古い算盤を通して、思いがけず楽しい時間を過ごすことができました。

関連記事

古い算盤の玉の動きが悪くなっていたので、メーカーに問い合わせて手入れ方法を聞いてみました。

▶ 古いそろばんの玉が動かない!メーカーに聞いた滑りをよくする手入れ方法

2026年5月15日金曜日

古いそろばんの玉が動かない!メーカーに聞いた滑りをよくする手入れ方法

 

※この記事は、2012年に書いた体験記事をもとに、現在のブログ用に読みやすくリライトしたものです。

※ベンジンを使う作業は火気厳禁です。換気をよくし、取り扱いには十分注意してください。

昔使っていたそろばん、家のどこかに眠っていませんか?

私の家にも、ずいぶん昔に使っていたそろばんがありました。
学校を出たばかりの頃は、まだ仕事でもそろばんを使っていた時代です。

その後、電卓が出てきて、パソコンを使うようになり、そろばんはすっかり出番がなくなっていました。

ところが、ある日、孫が遊びに来た時にその古いそろばんを見つけました。

「これなに?何するもの?」

そう聞かれたので、

「日本に昔からある計算機よ」

と答えたところ、興味を持ったようで、簡単な足し算を教えて遊ぶことになりました。


久しぶりに使ってみたら、玉の動きが悪い

孫と遊びながらそろばんを使ってみると、困ったことに気づきました。

玉の動きが鈍いのです。

昔のようにシャカシャカと気持ちよく動かず、ところどころ引っかかる感じがあります。

長い間ケースにも入れず、しまい込んでいたので、ほこりや汚れがたまっていたのかもしれません。

「これはもう使えないのかな?」

そう思いながら、そろばんをひっくり返して見てみると、裏にメーカー名や型番らしき刻印がありました。

そこで調べてみると、そろばんは修理できる場合があることがわかりました。


メーカーさんに問い合わせてみた

昔、そろばんには「滑らし粉」のようなものがあった記憶がありました。

そこで、そろばんメーカーさんに、

「今でも滑らし粉はあるのか」
「玉の動きが悪い時はどうしたらよいのか」

を問い合わせてみました。

すると、とても丁寧なお返事をいただきました。

その内容を簡単にまとめると、次のようなことでした。


滑らし粉はかえって悪くすることがある

玉の動きが悪いからといって、すぐに滑らし粉を使うのはおすすめできないそうです。

理由は、粉が玉穴の中に残ってしまい、かえって症状を悪化させることがあるからです。

なるほど。
滑りをよくするつもりが、逆に汚れをため込んでしまうこともあるのですね。


水分が原因の場合は修理が必要なこともある

もし、そろばんに水やジュースなどがかかったことが原因なら、芯竹が水分を吸って膨らんでいる可能性があるそうです。

この場合は、ただ掃除するだけでは直らず、芯竹の交換が必要になることもあるとのことでした。

我が家のそろばんは、水をこぼした記憶はなかったので、まずは教えていただいた洗浄方法を試してみることにしました。


ベンジンで玉穴の汚れを落とす方法

メーカーさんに教えていただいた方法は、ベンジンを使った洗浄でした。

大まかな流れは次の通りです。

  1. 脱脂綿や布にベンジンをしみ込ませる
  2. そろばんの盤面や玉の上を、拭き掃除のように何度もなでる
  3. ベンジンを玉穴にしみ込ませるようにする
  4. そろばんを横長の状態で斜めに立てかける
  5. 玉穴から汚れが出るのをしばらく待つ
  6. 汚れが出なくなったら、乾いた布でから拭きする

実際にやってみると、布がすぐに黒くなりました。

かなり汚れていたようです。

1回では少しよくなった程度でしたが、時間を置いてもう一度試すと、かなり動きが改善されました。

さらにもう一度、動きの悪い部分を重点的に手入れすると、ほとんど支障なく使えるところまで復活しました。


シリコンスプレーは使わない方がよい

ベンジンで手入れしても、まだ少し動きの悪い部分があったので、

「シリコンスプレーを使ったらどうだろう?」

と思い、再度メーカーさんに問い合わせました。

すると、これもおすすめできないとのことでした。

理由は、

・乾燥すると粘りが出ることがある
・シリコンが付いた部分の色が悪くなることがある

からだそうです。

金属部品には便利なシリコンスプレーですが、そろばんには向いていない場合があるのですね。


どうしても動きが悪い時はワックスという方法も

シリコンスプレー以外の方法として、床用ワックスを少量使う方法も教えていただきました。

ただし、これも付けすぎは禁物です。

布に少量つけて、乾いてから竹に軽くこすり込む程度がよいそうです。

つけすぎると、今度は玉が動きすぎて使いにくくなることがあるとのことでした。

このあたりは自己判断で無理をせず、大切なそろばんであればメーカーさんに修理をお願いする方が安心です。


実際に古いそろばんは復活した

我が家には、昔子どもが使っていたそろばんや、私自身が使っていたそろばんが何本かありました。

その中から2本を選んで手入れしてみました。

最初は玉の動きが重く、計算しにくい状態でしたが、ベンジン洗浄を何度か試すことで、かなり軽く動くようになりました。

古いものでも、すぐに捨てなくてよかったと思いました。


古いそろばんは、シニア世代には懐かしい生活ガジェット

今の時代、計算はスマホや電卓で簡単にできます。

でも、そろばんにはそろばんの良さがあります。

玉を動かしながら数を考えるので、手先も頭も使います。

最近では、脳トレや子どもの数字遊びとして見直されているとも聞きます。

私の場合は、孫が興味を持ってくれたことで、昔のそろばんがもう一度役に立ちました。


孫には新しいそろばんをプレゼント

古いそろばんの手入れ方法を丁寧に教えてくださったのは、亀嵩そろばん合名会社さんでした。

問い合わせに対して、とても親切に答えてくださったことに感激しました。

その後、孫にそろばんを買ってあげることになり、迷わず亀嵩そろばんを選びました。

そろばんは、きちんとしたものを選べば長く使える道具です。

昔ながらの道具ですが、子どもにとっては新鮮で、シニアにとっては懐かしい。

こういう道具が世代をつないでくれるのは、なんだかうれしいものです。


まとめ

古いそろばんの玉が動きにくくなった時は、すぐに捨てる前に、まず原因を考えてみるとよいと思います。

ただし、滑らし粉やシリコンスプレーを安易に使うと、かえって状態を悪くすることがあるようです。

汚れが原因の場合は、ベンジン洗浄で改善する場合がありますが、ベンジンは火気厳禁の薬品です。

無理をせず、換気に注意しながら行うこと。
大切なそろばんや高価なそろばんは、メーカーさんや専門店に相談すること。

これが一番安心だと思います。

昔のそろばんが家に眠っている方は、一度そっと出してみてください。

もしかすると、またシャカシャカと気持ちよく動き出すかもしれません。

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算盤(そろばん)を孫が見つけて、一緒に簡単なそろばん問題作って遊びました。

➡五歳の孫とそろばんで遊んだ話